早速コブを滑りたいところですが、その前に横ずらしとピボットターンを練習します。
まずは横ずらしを練習しましょう。
普通スキーは前に滑るので、横にずらすというのを練習したことがある人は少ないかもしれません。
なので、リフト最初の2本分くらいは全部横ずらしで滑るくらいの気持ちで一度練習してみましょう。
ゲレンデは整地された平らなところで、緩斜面よりはちょっと緩めの中斜面ぐらいでやるのが良いでしょう。
まず、斜面に対して、真横に板を向けます。ゲレンデに普通に立っている状況になると思います。
止まっている時はエッジが噛んでいるはずで、そのまま下を向かずに、少しエッジを緩めてやると、足元が少しずれて下にずれ落ちます。
こちらの良い例のように、重力に方向に真っ直ぐ、突っ立ってるように立つようにします。
こうすると、ちょっと両足のエッジを緩めただけで下にずれ落ちていくことが出来ます。
姿勢は、軽く膝は曲がっていますが、土踏まずの真上に腰があり、腰の上に肩があるような、ほとんど突っ立っているような姿勢のほうがやりやすいです。
体の向きも少し気にしてみます。
板は真横を向いているので、斜面真下向きに対して90度ひねられていますから、腰で30度、肩で60度、そして顔は進行方向、斜面の真下向き、という感じになります。
このとき、この良くない例のように、必要以上に腰を内側に入れてしまってエッジを立ててしまう人がいます。
こうすると、エッジをちょっとだけ緩めるというのがしにくくて、スムーズにずらすことがしにくいです。
また、内倒しているので、山側の足で支えて谷側の足でエッジ角度を調節する、というようなずらしになってしまいます。
この姿勢でずらそうとする人が意外に多いのですが、先の良くないポジション例よりも、もっと良くないことになります。
こうなってしまう人は、減速しよう減速しようという意識が強すぎて、エッジを立てて止めようとしてしまっています。
恐怖心から、ずれ落ちることを止めようとしてしまうため、こうなってしまっています。
こうするとずれて減速するのとは逆に、エッジが立って斜滑降になってしまって板が走り、後傾になったりします。
減速するためには、エッジを立てるのではなく緩めてずらすと意識を変えてみましょう。
次回は整地でのずらしの練習で気をつける点です。
続き
ずらしで滑る4 整地でずらし - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(5) - モーグルとカバとパウダーの日記
前回
ずらしで滑る2 コース - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(3) - モーグルとカバとパウダーの日記