ではポーパスターンの滑り方のなにが、従来の滑りより良いのか考えてみます。
- 吸収とターンのタイミングがずれる
従来の滑りだと、コブから一番衝撃を受けるタイミングと、ターンをするタイミングが一緒だったため、コブからの力とターンをするための力とを同時に受け取る必要がありました。
ポーパスターンの場合、コブから衝撃を受けてスピードコントロールをした後にターンをするため、力を受けるタイミングがずれるので、それだけ一度に受ける力が少なくて済みます。
- 吸収に板のたわみを有効に使える
トップをたわませて押しつけるようにしてスピードコントロールするための力を受け取るので、必然的に板がたわんで衝撃を吸収してくれます。
吸収に自分の足のストローク+板の長さ分のたわみを使えるため、そのぶん大きな衝撃に耐えることが出来ます。
- 吸収を足元をひねっていない状況で行える
従来の滑りでは、衝撃を一番多く受ける時に、すでにコブの溝に合わせて足元をひねった状態になっています。
ポーパスターンの場合、衝撃を受けるときはより真っ直ぐに入っているので、より強い姿勢で衝撃の吸収動作を行うことが出来ます。
- 必然的に接雪量が多くカービングの滑りなる
トップから入る必要があるため、叩くスピードコントロールよりも、より接雪して滑ることになります。
またコブの溝にあわせて板を回すような意識がなくなり、左右の側方移動*1の意識のみになってくるため、ズラす操作がなくなる=カービングに勝手になってきます。
と、メリットがたくさんあります。
そして、出来るようになると実は結構簡単です。
また、縦に叩いて滑るような滑り方の人は、このスタイルの滑り方を好きじゃない人が多いように思うのですが、実はこの滑りに切り替え易いように思います。
(関連)
ポーパスターンについて その1
ポーパスターンについて その2
ポーパスターンについて その3
ポーパスターンについて その4
ポーパスターンについて その5
ポーパスターンについて その6
ポーパスターンについて その7
*1:ラテラルムーブメント