ここからが先シーズン自分のなかでまとまった考えになります。
ポーパスターン、ニューラインどちらの呼び方も、滑りの見た目からついた名前です。
自分の思うこの滑り方の核心は、コブをトップで押さえてスピードコントロールする、という点です。
それを説明するのに、ポーパスターンとは対極あるように見える、叩く滑りでどうやってスピードコントロールしているのかを考えてみます。
叩く滑りとは、コブのあたまを叩いて直線的に滑るような滑り方、もっと極端な例ではポップターン*1などを指します。
叩く滑りや、ヒールキック*2では、コブの肩口に板のセンターからテールを当てていくことでスピードコントロールします。
上の図は、ヒールキックでどうやってブレーキが掛かるのかを示したものです。青い細い線は板の通る軌跡と考えてください。
コブを叩くことで力を受け取り(赤矢印)、その進行方向ベクトル(黒矢印)分のブレーキ(青矢印)を掛けているわけです。
対して下の図は、トップで押さえてブレーキを掛ける説明です。
コブをトップで押さえることで力を受け取り(赤矢印)、その進行方向ベクトル(黒矢印)分のブレーキ(青矢印)を掛けているわけです。
これを見ると、ポーパスターンと叩く滑りは、どちらも斜面に対して上下方向の力を受けることで、スピードコントロールをしていることがわかります。
ポーパスターンではスキーのトップからセンターにかけてでその力を受け取るのに対し、叩く滑りではセンターからテールにかけて力を受け取ります。
その点で、ポーパスターンと叩く滑りは、表と裏の関係にあると考えることが出来ると思います。
(関連)
ポーパスターンについて その1
ポーパスターンについて その2
ポーパスターンについて その3
ポーパスターンについて その4
ポーパスターンについて その5
ポーパスターンについて その6
ポーパスターンについて その7