なぜ一般的なラインで滑るほうが難しくて、ラインを振らない方が簡単なのかを説明します。
一言で言うと、振ったラインのほうがずらせないでスピードが出るから、です。
例えば、ある程度振って、溝の途中に降りたとします。
すると、そこからはコブの出口まで溝に沿って直滑降させられることになります。
なのでその落差分、スピードが増してしまいます。
【溝の途中に降りた場合】
また、それまでは一定の速度になるよう、ずらしてスピードコントロールできたのが、溝に降りたとたんにスピードコントロールがなくなり、溝の方向にスキーが走っていってしまうので、体が置いてかれてポジションが後傾になってしまいます。
そのため、ある程度慣れてきて溝を滑っても、スピードやポジションがついていけるようになるまでは、ラインを振らずに、直接コブの出口にずれ落ちるように滑ると簡単です。
次は板を浅く振ったずらしについて説明します。
続き
ずらしで滑る11 スキーを浅く振ったずらし - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(14) - モーグルとカバとパウダーの日記
前回
ずらしで滑る10-1 コブでずらしピボット - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(12) - モーグルとカバとパウダーの日記