白馬に住んでいると除雪機はほぼ必須の道具です。
うちでは一昨年、ホンダの中型除雪機HS-1390iを中古で買って使っているのですが、去年の後半から負荷がかかるとベルトが泣いて滑っているようで、こうなるとキャタピラが動かなくなったりしていました。
カバー開けて調べてみると、どうもオルタネーターを回すためのベルトがだいぶ劣化しているようで、それが滑ってしまうようでした。
そこで自分でベルトを交換しようと思ったのですが、ネット上にあまり参考になる情報がなくて苦労したので、交換の手順をメモしておこうと思います。
ちなみに自分はHS-1390iでしたが、ホンダの中型除雪機、HS980i / HSM980i / HS1390i / HSM1390i / HS1590i / HSM1590i はこの部分はみな同じ構造のはずです。
ベルトの確認
とりあえず、カウル部分とライトを外して、ベルトの状況を確認してみます。そしてベルトがダメそうか確認します。
エンジンからオーガを回すためのベルトは「Vベルト」、オルタネーターを回すためのベルトは「ACGベルト」と言うようです。
ダメになっているベルトを購入しておきます。
ちなみにACGベルトは1700円程度で買えるはずです。
(追記)
ACGベルトだけを交換したい場合でも、Vベルトも外す必要があります。
ACGベルトが高頻度でダメになるため、Vベルト外さなくてもACGベルト交換できる順番になってればよかったのに。
必要な工具
12mmと14mmのソケットレンチとスパナが必要でした。
また自分は1箇所だけソケットレンチの延長バーが必要でした。
配線のソケットを外すためにラジオペンチか細めのマイナスドライバーがあったほうが良いと思います。
Vベルト交換方法
小型機でVベルトを交換するにはオーガ自体を外す必要があるらしいのですが、ありがたいことに中型機ははずさなくても出来ます。
いくつか金具と配線を外す必要があります。
- 下部プーリーカバー
- テンショナーを引っ張っているバネ
- 正面オーガ裏金具
- 配線のソケット
テンショナーを引っ張っているバネ
上から見ると大きめのバネがありそれを引っ張っているところです。
手前側のナットをどんどん緩めてやって金具から外してしまいます。
自分は今回ACGベルトの交換だけだったので、目安にやるよう奥側はそのままにしておいて、戻すときはそこまで締めてからVベルトの調整を行いました。
これだけ外すとプーリーからVベルトを外すことが出来るようになります。
(追記)
Vベルトの付け外しは緩めてても結構たいへんですが、オーガ側のプーリーを回しながらやるとやりやすいので、オーガがスムーズに回るように雪を落としてから整備したほうがよいです。
調節方法は下記エントリーが参考になりました。
2013年10月12日のブログ|桝屋本店・ホンダウォークの修理ブログ
http://ameblo.jp/masu-hon/day-20131012.html
- ベルトを交換したらテンショナーローラーとベルトが並行になる様に調整してロックナットを締める
- バネの「(」と「)」の内側の距離を160mmに調整する
ACGベルト交換方法
ACGベルトを外すには、さらにオルタネーターの位置を緩めてやる必要があります。
- 右横金具
- オルタネータを止めているネジを緩める
- ACGベルトの張りを調整するネジを外す
参考にしたページ
ホンダ除雪機 HSM 1180i Vベルト交換 Snow blower Vbelt renewal - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=kIjB0eTMSNo
2013年10月12日のブログ|桝屋本店・ホンダウォークの修理ブログ
http://ameblo.jp/masu-hon/day-20131012.html