モーグルとカバとパウダーの日記

モーグルやカバ(EXカービング)山スキー(BC)などがメインの日記でした。今は仕事のコンピュータ系のネタが主になっています。以前はスパム対策関連が多かったのですが最近はディープラーニング関連が多めです。

postfixでisao.netのフレッツ接続先からのspam対応

こないだからMRTGでサーバの負荷状況を監視してるのですが、なんだか土曜日あたりからやけに重くなっていて、どうも1時間おきごとに負荷が高くなっているようでした。
それで調べてみると、うちのドメイン宛にユーザー名は辞書を使ってspamが送られてきており、Return-Pathに書いてある存在しないドメイン宛にそのエラーを返そうとして、重くなっていることがわかりました。
ちなみに送ってきているIPは fi01-79b11f.kyoto.flets.isao.net [61.121.177.31] からで、エラーメール数は2,600でした。


isao.netへの連絡は後でするとして、現在もspamを送り続けてきているようなので、とりあえず一時的にこのIPからの接続をリジェクトするようにする。

postfixを使っているので、/etc/postfix/main.cf の設定に追加。

smtpd_client_restrictions =
        permit_mynetworks
        check_client_access hash:/etc/mail/reject_client

/etc/mail/reject_client ファイルを作成。

61.121.177.31   REJECT

postmapコマンドでreject_sender.dbを作成

# postmap /etc/mail/reject_client

送信元・送信者による制限 を参考にした。というかそのまんま。


とりあえずこれで新規には来れなくなったはずですが、山のように溜まっているエラーメールは残っているので、これを消す。
これはpostsuperコマンドで行うことが出来る。mailqでspamのエラーメールだけであることが確認して、全てのキューに溜まっているメールを削除する。

# postsuper -d ALL deferred
# postsuper -d ALL defer

postsuper.1 にpostsuperの日本語マニュアルがある。


なのだけど、うちのpostfixVine-2.1.5のバージョンからあげていなくて、postsuperにこの削除機能が入っていなかったので、まず新しいバージョンへ上げることにする。

postfix-2.1.0を落としてきて、環境を引き継ぐようにupgradeでインストールする。そのためrpmで入っているものは消さずにそのまま残しておく。

% make
# make upgrade

ただ、/etc/groupにpostdropグループが必要、ということだったので追加し、また2.0以降はlocal_recipient_rejectの扱いがかわるので注意、というメッセージが出たが、これはうちでは関係しなかったのでそのままにする。

LOCAL_RECIPIENT_READMEに関連情報。