モーグルとカバとパウダーの日記

モーグルやカバ(EXカービング)山スキー(BC)などがメインの日記でした。今は仕事のコンピュータ系のネタが主になっています。以前はスパム対策関連が多かったのですが最近はディープラーニング関連が多めです。

Yahoo!のアドレスでYahoo!宛にメールを多数出すとOpen Proxyの疑いで拒否される

なぜかYahoo!系のメールサーバから一定時間拒否される、という問題がありました。


拒否されたメールのログを調べてみると、

possible Open Relay http://help.yahoo.co.jp/help/jp/mail/in_trouble/in_trouble-28.html (#4.4.5)

というようなメッセージが残っていました。


で、調査してみると、どうもウイルスに感染したユーザがいて、MYTOB.LPというウイルスが、このメールサーバ経由でYahoo!宛にメールを出しているのがわかりました。
このサーバはウイルスチェックを行うため、ウイルスが駆除された状態でメールが送信されていました。
ウイルスメールなので、送信者は偽装されており、adminやinfoといったようなアドレスに送信先メールアドレスのドメイン、つまり、admin@yahoo.co.jpやinfo@yahoo.co.jpといったメールアドレスから、FOO@yahoo.co.jpのようなアドレスにメールが出されていました。


自分の管理するメールアドレスから自分のところ宛に出されているのなら、普通メールサーバの指定は自分になっているはずで、それが他のサーバから届くのはおかしい、だからオープンリレーもしくはスパムやウイルスによる詐称だろう、だから多数そういったメールが同一IPから届いたら、そのIPからの接続を拒否する、というルールになっているのだと思われます。
ただ、スパムならそれで拒否できるのでよいのでしょうが、ウイルスメールも同じように届くはずで、そういった場合を考えると、もっと問題が頻発してもおかしくないはずです。
しかし、他のウイルスチェックを行わないメールサーバでは(こっちのほうがユーザ数が多いのに)起こったことがないことを考えると、どうもウイルスメールの場合は除外している感じです。


まとめると、自分の管理アドレスから自分の管理アドレスあてなのに外部から届いており、かつウイルスが付いていないメールが多数届いた場合、その送信元のIPのメールサーバを、オープンリレーやスパムとして排除しているようです。
なので、自分のアドレスをYahoo!のアドレスにして、Yahoo!以外のメールサーバからからYahoo!宛にメールを出すと、Open Proxyの疑いあり、として一定時間メールの受け取りを拒否されるようになると思われます。


今後SenderIDやらDomainKeysやらが導入された世界では、このあたりのルール使っても問題ないんでしょうが、今の時点でこれってどんなもんなのかな、と思いました。