モーグルとカバとパウダーの日記

モーグルやカバ(EXカービング)山スキー(BC)などがメインの日記でした。今は仕事のコンピュータ系のネタが主になっています。以前はスパム対策関連が多かったのですが最近はディープラーニング関連が多めです。

フレッツ契約を規制のない地方ISPに移行しても解決はしない

ISP規制情報Wiki
http://isp.oshietekun.net/

というページがあります。


これは、P2Pや一日の転送量制限を掛けていない・制限が緩いようなISPをリストアップしているものです。
普通の人には馴染みが薄いと思いますが、現在のISPでは、WinnyやShareといったようなP2Pのファイル共有サービスに対してなんらかの制限を掛けていたり、一日あたりのデータ転送量を見て速度制限を掛けたり、警告を出したりしているところが多くなっているのです。


フレッツ接続の場合、地方ISPであっても他の県からの接続が出来る場合が大半です。東日本・西日本でわかれているときはありますが。
そのため、首都圏在住で大手プロバイダを利用していた人が転送量制限を掛けられて、これらのページを参照して地方ISPと契約して利用する、というような流れがあるようです。


実はISP側から見たフレッツの接続は、県内からのものと県外の東日本、西日本のものとは別々の契約になっています。
地方ISPではその成り立ちから県内のユーザ向けが主ですから、県内のフレッツ接続回線はそこそこの太さにしていても、県外の接続回線はあまり太くはないでしょう。


そこへきて大手ISPP2P等の転送量制限で引っかかったユーザが大量に越してきたらどうなるか、それはもう火を見るより明らかです。
帯域はあっという間に食いつくされてしまいますね。
そしてISP側が、そういうユーザばかりが巣食っている県外ユーザのために、混んでるからと言って県外向けのフレッツ接続回線を太くしたいと思うか、それも火を見るより明らかでしょう。


この手のページで上位にランクされたISPには、そうやって移行したユーザがすでにたくさんいると考えるべきでしょう。
こういうページで探して移行したが、期待したほど速度が出なかったとしても、それはある意味当然なのです。