モーグルとカバとパウダーの日記

モーグルやカバ(EXカービング)山スキー(BC)などがメインの日記でした。今は仕事のコンピュータ系のネタが主になっています。以前はスパム対策関連が多かったのですが最近はディープラーニング関連が多めです。

接続が拒否されてからも接続しっぱなしになるスパムのbotとその影響の懸念

なんらかのフィルタで接続が5xxで拒否されても、タイムアウトまでコネクションが維持されてしまう、という壊れたbotが広まっていて、SMTPDのプロセス数がリミットいっぱいまで多くなってしまう、という問題が発生している模様。
例えば下記のページなどでこの現象が報告されており、Postfix-MLやSpamAssassin-MLでその対応策などが話し合われている。

Terry Zink's Anti-spam Blog : New spamming tactic?


そのため、postfixでは、smtpd_timeout というSMTPサーバ側のタイムアウト値を、標準の300秒から60秒とかに縮めることで改善されるということなのだが、これがtarpittingに悪影響を及ぼさないか、ちょっと心配になった。
が、少なくともPostfixの場合はsmtpd_timeoutは、あくまで「SMTPサーバ」側の設定値であるため、「SMTPクライアント」側の設定はまったく別個に設定されるため、影響がないと考えられる。
ただ、他のMTAの場合にこれらのタイムアウト指定が共通になっているかは(sendmailだとかeximだとか、メジャーなものは大丈夫そうに思うのだが)、自分は良く知らないので、もしかしたらこの対策の設定がなされたために、tarpittingによる誤検出が増える、という可能性はちょっとあると思う。


普段よりログをよくチェックするようにしたほうが良いだろう。