八幡平で雪崩事故 - モーグルとカバとパウダーの日記 の続報だが、一部気になる点があった。
松尾村のスノボ事故死:表層雪崩の可能性−−気象台など説明 /岩手 - MSN-Mainichi INTERACTIVE 都道府県ニュース
軟らかい雪が根雪の上に積もり、音などによって崩れる「表層雪崩」の可能性が強いこと
八幡平スキー場パトロール本部の松草忠一隊長は「現場に入った際の振動や音が雪崩を引き起こした可能性も考えられる」と語る。
音で雪崩が起きるように書かれているが、音では雪崩は起きないはず。
雪崩関連の本 - モーグルとカバとパウダーの日記 で書いた「雪崩リスクマネジメント」にも雪崩関連の都市伝説(この場合は山伝説?)としてそう書かれている。
たぶん同一ソース(たぶんパト隊長の発言)からこの表現になったんだろうが、毎日新聞のほうでは音で雪崩が起きる、というふうにとられてしまう表現になっている。
このパト隊長は、振動や衝撃が雪崩を引き起こすことをメインに言いたくて、でもほんの小さい衝撃でも起ると言うことを言うのに「音」と出したんだと思う。だけど、マスコミに伝わっていく過程で、より表現が過大な「音」のほうだけが取り上げられてしまったんだろう。
こうやって、音で雪崩が起きる、という間違った情報が一般に広がって行くんだろうなあ、と思った。
(追記)
詳しい状況記事
八幡平で雪崩 1人死亡