モーグルとカバとパウダーの日記

モーグルやカバ(EXカービング)山スキー(BC)などがメインの日記でした。今は仕事のコンピュータ系のネタが主になっています。以前はスパム対策関連が多かったのですが最近はディープラーニング関連が多めです。

postgrey + FQDNチェックパッチ

id:stealthinu:20040916#p3 「 [pc][spam]spam対策を考えていたら、結局Greylistingに行き着く」
で書いたように、postgreyを、接続元FQDNからspamである可能性の高い場合のみ、greylistingによるチェックを掛けるようなパッチを作成しました。
また、postgreyのインストールについては情報が少なかったので、インストールメモもまとめてみました。
下記サイトを参照ください。


postgrey + FQDNチェックパッチ
http://k2net.hakuba.jp/postgrey/


自分のところでは現在、95%程度の駆除率になっています。
greylistingのチェックまでいかない場合が結構あり、どうせ最終的にはgreylistingで拾われるのだから、もうちょっとFQDNチェックの制限をきつくしてもよいのかな、とも思います。
CRM114でフィルタリングしていたときのほうが駆除率が高いのですが、その際はどうしても、間違ってspamと判断されるものが時々出るので、spam溜めのメールボックスをたまにさらってみないといけなかったのですが、その手間が無くなったのは大きいです。


前段でこのフィルタをかけて、その後にClamAVのようなウイルスチェックや、CRM114のようなベイシアンフィルタを噛ます、というのが良いように思います。
Gleylistingのチェックを通ってきたものにだけ、X-Greylistというヘッダが付くので、その情報をベイシアンフィルタでも参考に出来るでしょうから、フィルタリングの精度も少し上げられると思います。


あと、postgrey自体はperlで書かれた小さなデーモンスクリプトなので、簡単に改造が出来ます。
大きなところで運用する際、ユーザ自身にこのスパムフィルタシステムの利用有無を選択させたいだろうと思うのですが、DBに使うユーザを登録しておき、特定ユーザのみチェックする、というように修正することも簡単に出来ます。


(追記)

10/4に、kill -HUPしたときに、greylistのファイルを再読込するよう修正しました。