モーグルとカバとパウダーの日記

モーグルやカバ(EXカービング)山スキー(BC)などがメインの日記でした。今は仕事のコンピュータ系のネタが主になっています。以前はスパム対策関連が多かったのですが最近はディープラーニング関連が多めです。

ID one FR-Xデビュー

いろいろと用事があったので、1日休みにして朝に久しぶりにゲレンデに行ってみました。よく考えると3月になってからは初滑りでした。


天気は良くて、気温も高く、ゲレンデは上も下も春雪の状態でした。ただ、午前中だったのでべしゃべしゃということはなく、まあ滑りやすい状況でした。
ただ、昼前にあがるときの気温は20度とかなっていました。
平日だったのでがらがらだろうと思ったのですが、意外に人がいたので、学生は春休みなのかな、と思いました。


実はID oneのFR-Xを買ってから、まだ一度も乗っていなかったので、どんな感じか楽しみにして行きました。


まずは整地を滑ろうとアルプス平まで登りました。上から滑り出しが9:30くらいだったのですが、もうすでに春雪になっていて、内傾角を出していくと掘れすぎてしまってブーツアウト、という感じでいまいちな状況。
でもまあ、整地でもなかなか良い感じだなあと思いました。
FR-Xは、トップも柔らかいのですが、テールも結構柔らかくて、ただそれで負けてしまうという感じではなくって、しなやかにたわんでくれるような感じでした。
そのためノーリーがやりやすいという利点?を発見しました。


チャンピオンエキスパートを降りるとき、これから深回りの滑り方から次のステップに進もうとしている人に、どういう滑り方をさせたらいいかを考えていました。
バンクのヘリを潰すような滑り方をさせたらどうか、と思って自分でやってみたんですが、腐ってきてる雪だと引っかかって難しく、とてもこれからコブを滑れるように、という人には出来ない滑り方でした。
いいもりのラインに移動したら、モーグルスクールの人が教えていて、ちょうどラインの中を丸くズラして滑るような滑り方をさせていて、やっぱこっちなのかな、と思いました。
その後はもう、バンク使ってく滑りをさせるんだろうけど、どうもそのステップが大きすぎて出来ないんじゃないかなあ、という気もします。


いいもりのラインも、春の雪のおかげでだいぶ、やわらかく滑りやすくなっていました。コンディションのせいもあるのでしょうが、FR-Xはコブはとっても滑りやすかったです。なんせそれまで9.10や9.14で入っていたので、この板ではトップがしなやかにたわんでくれて衝撃を吸収してくれるので、スピードコントロールや操作が楽々でした。
あと、軽いビンディングのおかげもあって、滑っていて重さを感じず、コブの形とか雪の感触をとても良く感じることが出来る、情報を良く伝えてくれる板でだと思いました。素足で走っている、というような感じでしょうか。
METRONだと、どんなに荒れてても板が安定させてくれてる、という安心感なんですが、FR-Xの場合は、板自体は安定させてくれなくても、情報が良く伝わってくるから人が操作して安定させられる、という安心感です。
ポーパスターン意識の、トップ押さえの滑り方をメインで滑っていたのですが、この板にはこの滑り方が、トップのしなやかさが効いてくれて一番気持ちよいように思いました。


FR-X買うとき、ちょうど岩渕さんがお店にいて、ちょこっと話をしました。
板がへたってくるというけど、実際には心材がヘタってくるということはなくて、エッジが金属だからそれが曲がってきてしまうだけなので、もしベンドが無くなってきても持ってきてもらえれば大抵直せるから、そうなったら持ってきて、ということを言われていました。
なんかそのへんの姿勢に、開発者としての愛情をすごく感じて、へたってきたら直してもらってしつこく乗ろう、と思いました。